STUDY 体と心 2018.03.30

平成29年度 禅による人の体と心研究チーム 研究計画概要

 近年、世界的に禅が注目されているようです。これは現代社会が急速に変化することから生ずる「心の問題」にあるのではないでしょうか。禅の教えに「身心一如」ということばがあります。身体と心は常に一体で、切り離すことはできない。という意味です。私たちは、「坐禅」が人の体と心にどのような効果をもたらすのか、科学的に分析し研究を進めています。
 「坐禅」を科学的に捉える方法として、脳波測定や、磁気共鳴画像(MRI ;Magnetic Resonance Imaging)があります。坐禅による体と心の変化を数値または画像で表すことができないか研究しています。また、坐禅が人のストレスやメンタルヘルスに与える影響について、その因果関係を客観的なデータから科学的に検証することを目指します。そして、坐禅の観点から、現代人が抱えている心の問題に提言することができればと思います。
 今、私たちは先行研究の整理と実地調査を行っているところです。坐禅の姿勢と呼吸はどのように関係するのか、科学的データの蓄積と分析を進めているところです。そして、今後さらに「曹洞禅とその源流研究チーム」、「禅の受容と展開研究チーム」と連携して研究を進めていきます。このページではその結果をお伝えしていきたいと思います。

【リーダー】
名古安伸(医療健康科学部・准教授)

【メンバー】
・医療健康科学部:名古安伸、吉川宏起
・文学部:鈴木常元、茅原正、谷口泰富、荒井浩道、久保尚也、小室央允
・経済学部:松井柳平、江口允崇、曽我信孝、矢野浩一、井上智洋、増田幹人、鈴木伸枝、舘健太郎、西村健
・総合教育研究部:鈴木淳平
・学外協力者/瀬尾育弐、田中仁秀

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