STUDY 源流 2018.03.30

平成29年度 曹洞禅とその源流研究チーム 研究計画概要

曹洞禅の源流を求めて…曹洞禅に至る禅の流れ


 禅系三宗の一つである曹洞宗の大学として出発した駒澤大学。禅の源流は、古くインドに遡ります。曹洞禅とその源流研究チームでは、インドの禅が中国に伝播し、中国的に展開し、それが中国宋代に入宋した道元禅師によって日本に伝えられ、瑩山禅師によって全国に広まった、歴史と思想を研究します。
 また、これらの研究において重要な歴史的文献や、近現代の主要な著書や論文を紹介します。駒澤大学を中心とした禅学および宗学の研究史を明らかにし、それらの研究を概観できるようにして、本学の学生のみならず、広く内外の研究者や一般の人々にも役立つようにします。

坐禅作法の研究


 道元禅師が伝来した禅の中心的修行である「坐禅」について、曹洞禅における坐禅の意義を明らかにし、さらにはその作法について、坐禅に関する文献に基づいた研究を行います。

他チームとの連携


 他チームの研究に協力し、また他チームが研究し発信する内容について、曹洞禅の視点による助言を行います。

 駒大生(主として仏教学部の学生)に対して、現代の曹洞宗に至る禅の歴史と思想を理解して頂けるよう、学内において講演(研究発表)を予定しています。はじめに、「①曹洞禅に至る禅の流れの概要」を解説し、「②インドの禅」「③中国の禅」「③日本の禅」「④曹洞禅」「⑤近現代の禅」など、順次それぞれ専門の講師により、分かりやすく解説する予定です。
 また、曹洞宗に至る禅の歴史と思想を、駒大生(主として仏教学部の学生)が研究したり、卒業論文を作成したりするのに有用な文献、著書、研究論文などを、ホームページで紹介し、参照できるようにする予定です。将来的には仏教学全般に広げ、ひろく内外の研究者にも利用していただけるようにしていきたいと思います。

【リーダー】
角田泰隆(仏教学部・教授)

【メンバー】
仏教学部:池田練太郎、石井公成、佐藤秀孝、角田泰隆、程正、徳野崇行、山口弘江

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