禅ブランディング事業終了のお知らせ
本学の禅ブランディング事業は、2016 年、文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」の選定通知を受け、本格的に始動しました。
本学が禅(ZEN)研究の拠点として、長い歴史と蓄積された研究成果があること、また造詣の深い研究者が多数在籍していることは、周知の事実でございます。本事業を進めるに当たりまして、長きにわたって修練や研究を積み重ねて来られた先人たちに、まずは深い敬愛と感謝の気持ちを述べさせていただきます。
本事業は、今まで積み重ねてこられた研究を、学内だけでなく学外、日本全体、はたまた世界に向けて発信することが、大きな目標の一つでした。近年、禅(ZEN)は海外からも注目度が高まっています。本学の使命は、禅(ZEN)の正しい方向性を示し、広めていくことです。
主な方法として、ホームページや SNS を運営し、コンテンツを検討しました。伝統と ICTを融合させ、現代を生きる我々にも身近な存在に感じられるよう工夫を重ねました。鎌倉時代に人から人へと広まった曹洞宗の教えを、約 800 年の時を越え、現代のツールによって世界中へと発信しましたことは、大変感慨深いです。新しい視点と感覚を与えてくれた ZEN- PAL(学生スタッフ)のみなさまにも感謝申し上げます。本事業を通じ、「教職学」の協働を実現できたことも、本学にとって大きな財産となるでしょう。
令和の時代に入った 2019 年、くしくも世界中が新型コロナウイルス感染症拡大の真っ只中へと突入しました。本学の根幹をなす仏教、禅(ZEN)が持つ「智慧」と「慈悲」の精神は、疲弊した現代人の心のよりどころとなることでしょう。本事業を通じ、少しでも多くの人が禅(ZEN)の精神に触れ、癒されてほしいと感じます。
本事業は令和3年度をもって終了いたしますが、本学が今後も禅(ZEN)研究の拠点であり続けるために、教職員一同、一層の努力を重ねてまいります。
本事業の研究成果の発信のため、本ウェブサイトについては継続して公開いたします。