2019.07.27 レポート

禅ブランディング事業 シンポジウム「駒澤大学における「禅と心」探求の歴史」の報告

2019年7月20日(土)に禅ブランディング事業のシンポジウム「駒澤大学における「禅と心」探求の歴史」が駒澤大学の中央講堂にて開催されました。

4人の先生によるパネル発表に先立ち、駒澤大学学長の長谷部八朗先生より開会のご挨拶がありました。

続いて司会の駒澤大学仏教学部の角田泰隆先生により、パネリストの先生の紹介がありました。

 

1.「仏教における「禅と心」の探求」 駒澤大学仏教学部教授 石井公成 先生




まず駒澤大学仏教学部教授の石井公成先生より、「仏教における「禅と心」の探求」というご発表がありました。
「禅」という言葉のもともとの意味や発音についてご発表頂き、次いでインド・中国・日本それぞれの仏教における「心」をめぐる思想の変遷について分かりやすくご発表頂きました。

 

2.「原坦山と近代日本仏教」 東北大学准教授 オリオン・クラウタウ 先生




続いて、東北大学准教授のオリオン・クラウタウ先生により、「原坦山と近代日本仏教」との演題でご発表がありました。
東京大学で最初の仏教の講師となり、曹洞宗大学林総監を務めた原坦山について、彼の「心」や「仏教(宗教)」の位置づけを中心として、ユーモアを交えてご発表頂きました。

3.「近代仏教と精神療法:忽滑谷快天『錬心術』の宗教史的意味」 舞鶴高等専門学校教授 吉永進一 先生




第3発表は舞鶴高等専門学校教授の吉永進一先生による「近代仏教と精神療法:忽滑谷快天『錬心術』の宗教史的意味」というご発表を頂きました。
駒澤大学初代学長をつとめ、東洋諸国の禅学思想史を研究した忽滑谷快天について、その背景となるアメリカのヨガブームなどを解説して頂きながら、近代における忽滑谷快天の位置づけについてご説明頂きました。

4.「秋重義治と禅心理学」 駒澤大学名誉教授 谷口泰富 先生




第4発表は駒澤大学名誉教授の谷口泰富先生による「秋重義治と禅心理学」というご発表がありました。
禅心理学研究所を創設した秋重先生の研究を「禅の心理学的理解」と「禅の人間生活への活用」に分けてご説明頂き、禅と脳波との関係などについて解説して頂きました。

そしてパネル発表の後、フロアを含めたディスカッションが行われました。

左側より、石井公成先生、オリオン・クラウタウ先生、吉永進一先生、谷口泰富先生。

 

パネリストの先生方の発表をうけて、フロアからの質問もあり、活発な意見交換が行われました。
本学の教職員や学生だけでなく、一般の参加者など多くの方に御参加いただきました。ありがとうございました。

 

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